介護支援com

介護支援comでは500点以上の介護商品を取り揃えています。 欲しいものがきっと見つかりますよ!!

硝酸性窒素を理解して赤ちゃんの命を守ろう!

1956年米国で起きた「ブルーベビー事件」では野菜が原因で20数名の赤ちゃんが死亡しました。

硝酸性窒素を理解して赤ちゃんの命を守ろう!


硝酸性窒素を理解して赤ちゃんの命を守ろう!






近年、予期しない災害の発生で飲料水の確保が提唱されています。 


東京都では最低量の飲料水の確保が努力義務化されました。そして、飲料水の安全性も同時に問題としてクローズアップされています。

では、何が問題となっているのでしょうか? 


それは、飲料水に含まれているかも知れない「硝酸性窒素」なのです。
一般には聞きなれない用語なのですが、窒素について分かりやすい例をあげますと以前、問題となった「排ガス規制法」に出てくる「NOx]という言葉があります。
Nは窒素、Oは酸素です。×は酸素の数です。

窒素は空気中に80%存在していて、それ自体は無味・無臭で害はありません。しかし、この窒素が酸素と化合すると厄介な物質となるんです。

NO3を硝酸
NO2を亜硝酸
NOは一酸化窒素

と言います。酸素の数が少ないほど毒性が強くなります。


人体に及ぼす影響としては、 


1つめは体内で血液中のヘモグロビンと結合して、酸素欠乏症を起こす「メトヘモグロビン血症」です。胃酸の分泌が少ない赤ちゃんに見られ「ブルーベビー症」と言います。硝酸性窒素が含まれた水でつくったミルクを赤ちゃんに与えると、「メトヘモグロビン血症」の状態になり、唇が青い「青色症」になります。

1956年米国で起きた「ブルーベビー事件」では野菜が原因で20数名の赤ちゃんが死亡しました。
裏ごしした離乳食を食べさたところ、唇が真っ青に変わり30分経たない内に死亡したそうです。この事件を機に、欧米では野菜の残留濃度基準を3000ppm(100万分の1単位)未満と定めました。

日本でも昔は化学肥料の蔓延で、川に魚がいなくなり水質が荒れ果てたことがありました。
その水が、年月をかけ浅瀬の地下水に残留しているのは疑う余地もないところです。

窒素は形態をかえながら自然界を巡回します。その一形態が硝酸性窒素であり、植物の栄養になっていることが皮肉でもあるのです。

人間は植物をより多く生産するため、肥料(硝酸塩)を開発しました。ところが過剰にやり過ぎると、有機窒素化合物が植物に残ってしまい、それを摂取した人間が害を受けることになったのです。
このように考えると乳幼児に対する食事のあり方が、いかに大切であるかがお分かり頂けたのではないでしょうか?




最後に、人体に入り込んだ硝酸性窒素の除去の方法についても見てみましょう。
 


水に関しては、現在の浄水処理では硝酸性窒素の除去は不可能ですので、窒素の濃度が低い飲料水を摂取することが無難です。特に赤ちゃんのミルク用の水は要注意です!
野菜の場合は、よく茹でると硝酸性窒素は半減します。ただし、茹で汁は硝酸性窒素が残っていますので、注意が必要です。

また、「旬の野菜」は十分に成長したものですので、硝酸性窒素を栄養にした後の状態ですので、硝酸性窒素が少ない状態ですよ!ところが、ハウス栽培の野菜は植物に硝酸性窒素が残った状態で早めに出荷されますので、危険な野菜と言えます。

「旬の野菜」を知ることが、命を大事にすることの第一歩となります。

なお、参考のため安全な飲料水のURLを掲載しておきます。


【PR】